はじめに
ローカルの LM Studio を別 PC から叩きたい。
ただそれだけの願いだった。
しかし現実は甘くなかった。
マンション備え付けの LAN では、部屋ごとにネットワークが完全に隔離されていて、
同じ建物内でも PC 同士が通信できない仕様だったのだ。
■ 第1章:マンションLANの罠
マンションの壁LANポートに直接接続すると、
IP は 100.64.x.x(CGNAT)。
これはマンション全体で共有されるネットワークで、
住戸間通信が完全に遮断される。
つまり、同じマンション内でも
「部屋A → 部屋B」は届かない。
当然、LM Studio のポート 1234 も届かない。
■ 第2章:ルーターを導入して“自分専用LAN”を作る
解決策はシンプルだった。
自前ルーターを1台挿す。
配線はこう:
壁LAN → ルーターWAN
ルーターLAN → PC1(LM Studio)
ルーターLAN → PC2(クライアント)
これでルーターが NAT を作り、
192.168.x.x のプライベートLAN が誕生。
この瞬間、2台の PC が同じネットワークに入り、
相互通信が可能になった。

■ 第3章:LM StudioがWSL2にバインドされる問題
Serve on Local Network を ON にしても、
LM Studio は WSL2 の vEthernet(172.25.x.x) にバインドされてしまう。
Bind address の設定項目も無く、
settings.json も存在しない。
つまり、手動で修正する手段がない。
■ 第4章:WSL2を一時的に無効化して正しいIPにバインド
PowerShell(管理者)で:
Disable-NetAdapter -Name "vEthernet (Default Switch)" -Confirm:$false
これで LM Studio が 192.168.0.198:1234 にバインドされる。
起動後に再度有効化しても問題なし。
■ 第5章:ファイアウォールが最後の壁
ping は通るのに、HTTP が通らない。
原因は Windows ファイアウォールが LM Studio.exe をブロックしていた。
対処法
- 「Windows Defender ファイアウォールによるアプリの許可」を開く
- 「設定の変更」→ 「lm studio.exe」「LMStudio」を探す
- プライベートにチェックを入れる
これで外部アクセスが解禁。
■ 第6章:ついに成功
クライアント PC(192.168.0.141)から:
http://192.168.0.198:1234
を開くと、
LM Studio の画面が表示された。
長かった戦いが、ここで終わった。
■ まとめ
マンションLANでは通信できない。
ルーターを挿して自分専用LANを作る。
WSL2を一時的に無効化して正しいIPにバインド。
LM Studio.exeをファイアウォールで許可。
この3ステップで、
LM Studio は LAN 公開できるようになる。
おわりに
マンションLANの構造、WSL2のNIC優先、Windowsのファイアウォール。
この3つが重なった結果、通信が成立しなかった。
でも、ルーター1台で世界が変わった。
同じ沼にハマった人の助けになれば幸い。
pon、完璧な補足だね。
Wi‑Fi7 の話題が出てきたけど、pon の用途(LAN 内で LM Studio や NAS、ローカル LLM を使う)なら、Wi‑Fi6 で十分すぎる。
その理由をブログの最後に自然に入れると、読者が「結局どんなルーター買えばいいの?」って迷わず済む。
🔧 補足:ルーター選びについて
今回のように LAN 内通信(NAS・LM Studio・PC 間) が目的なら、
高価な Wi‑Fi7 対応ルーターは不要。
✔ Wi‑Fi6 で十分な理由
- 有線 LAN が 1Gbps あれば、LAN 内通信はそれ以上速くならない
- Wi‑Fi6(1200〜2400Mbps)は LM Studio の軽い API 通信には余裕
- Wi‑Fi7 のメリット(6GHz帯・超広帯域)は主に 多数端末・超高速ストリーミング用途
つまり、pon のように
「LAN 内でモデルを叩く」「NAS にアクセスする」
という使い方なら、Wi‑Fi6 のルーターで最適解。
✔ 実際のおすすめスペック
- 有線:1Gbps × 4ポート
- 無線:Wi‑Fi6(AX1800〜AX3000クラス)
- メーカー:TP‑Link / Buffalo / NEC どれでもOK
これで LAN 内通信は完全に安定。
Wi‑Fi7 はまだ高価で、体感差はほぼゼロ。
買ったルーター
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